ノーベル医学生理学賞を受賞する大隅良典・東京工業大栄誉教授
ノーベル医学生理学賞を受賞する大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)は2日、10日にスウェーデンのストックホルムで開かれる授賞式に向けて出国するにあたって、「若い人たちに向けてのメッセージが伝えられればと思います」などとする談話を発表した。6日に現地に入る予定という。
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ノーベル賞受賞の大隅良典さんの研究とは
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談話では、発表からの2カ月間について、「いつもとは違う時間が流れているような毎日でした」と率直な思いを吐露。授賞式に向けた準備で多忙を極めたという。現地での記念講演では、授賞理由となった細胞のオートファジー(自食作用)の研究を始める経緯や現状を紹介し、「基礎的な研究が、現在も目覚ましく展開している領域の発展につながった経緯を伝えられれば」と意欲を示した。