大分県佐伯市で行方が分からなくなり、6日午前に山中で保護された徳永暦(こよみ)ちゃん(2)。2歳児がたった1人で冬の一夜をどう無事に過ごせたのか。捜索隊は「幸運が重なったのではないか」と話す。
「お母さん」泣き出した女児 大分、不明の2歳児保護
大分で不明の2歳女児を無事発見 曽祖父母宅近くの山で
暦ちゃんは5日午後1時ごろ、曽祖父母宅近くの畑で母親らが農作業をしていた際、5分ほど目を離した間に行方不明になった。6日午前9時50分ごろに見つかったのは、曽祖父母宅から直線距離で南に約600メートルの山中の斜面。暦ちゃんは斜面にうずくまっていた。かすり傷程度だった。
発見場所の斜面は、大人でも地面に手をかけて登るような急勾配だった。一方、山頂を挟んだ反対側の斜面は比較的なだらか。暦ちゃんを発見した平山拓也さん(29)は、暦ちゃんが反対側のなだらかな斜面を登り、「斜面の上の方から落ちたのかもしれない」と話した。
暦ちゃんがいた急斜面には落ち葉が広がっていた。捜索に加わった佐伯市消防団宇目方面隊長の市川寿一さん(58)は、「落ち葉がクッションになったのかもしれない」と話し、幸運だったとみる。