搭乗予定の便が欠航し、空港のロビーで一夜を明かす観光客ら=北海道千歳市の新千歳空港
発達した低気圧の影響で北海道は10日、各地で激しい雪となった。札幌管区気象台によると、札幌市では午後3時現在の積雪が65センチに達し、12月上旬としては1987年(68センチ)以来、29年ぶりの大雪となった。市内を走る路面電車も始発から運休が続いた。
新千歳空港では同日夕まで断続的に滑走路を閉鎖し除雪作業が進められた。国土交通省新千歳空港事務所によると午後9時現在、新千歳―羽田間を中心に252便が欠航、もしくは欠航を決めた。空港で泊まる人もおり、2千人分の毛布が用意された。鉄道はポイントが切り替わらなくなるなどしたため、JR北海道のまとめで新千歳空港と札幌などを結ぶ快速エアポートなど計192本が運休した。
同日午前6時半ごろには札幌市中央区の市道交差点で除雪車がスリップして信号機に衝突。信号機が根元から倒れ、約7時間にわたって信号機が使えず、警察官が通行車両を誘導した。