逮捕された工藤会系組員の関係先には捜査員約20人が家宅捜索に入り、押収物を運び出した=12日午後3時25分、北九州市小倉北区
17都府県のコンビニエンスストアの現金自動出入機(ATM)で5月、約18億円が不正に引き出された事件で、福岡県警は12日、いずれも指定暴力団工藤会(北九州市)系組員の徳重夏生(24)=大分県日田市竹田新町=と松本弘徳(22)=同=の両容疑者を窃盗などの疑いで再逮捕し、発表した。県警は認否を明らかにしていない。
県警は他に、現金の引き出し役(出し子)などをしたとして、指定暴力団神戸山口組(兵庫県淡路市)系組員の川村昌己容疑者(38)=福岡市博多区博多駅南3丁目=や少年ら計14人をこれまでに逮捕したことも発表。福岡県内で引き出された計約1億5千万円のうち約4600万円分について立件した。
全国で複数の指定暴力団組員らが逮捕される中、福岡でも異なる暴力団の関与が浮かび上がってきた。現時点では、組織間の連携は確認されていないという。県警は12日午後、北九州市小倉北区にある工藤会の2次団体の事務所を窃盗などの容疑で家宅捜索した。
組織犯罪対策課によると、徳重…