「不時着」したオスプレイ=14日午前9時5分、沖縄県名護市安部、朝日新聞社機から、時津剛撮影
13日夜、沖縄県の海岸付近に「不時着」したという米軍のオスプレイは、沖縄本島北部の東海岸、同県名護市安部の浅瀬に大破して横たわっていた。
オスプレイが不時着水 2人けが 沖縄・名護東方沖
沖縄県民「米軍機事故、またか」 オスプレイ不時着水
沖縄はいま
記者が現場に到着したのは14日午前2時すぎ。集落のあるあたりから、月明かりを頼りに砂浜に沿って400~500メートル東に進んだ。ぬれた岩場の先を見ると、懐中電灯の明かりが見えた。沖縄県警の警察官が10人ほど集まり、壊れた機体を照らしたり、写真を撮影したりしていた。
警察官は、記者らに「放射性物質や危険物質もあるかもしれない。何があるかわからないので、あまり近寄らないでください」と呼びかけた。ある警察官は「ヘリが落ちたのに米兵がここにいないのが逆に怖い」と語った。午前3時ごろ、迷彩服の米兵数人が現場に到着した。
安部地区に住む男性(66)は、寝ていたところ、上空を旋回する音を聞いた。オスプレイは普段、遠くの沖合を飛行し、民家近くを飛ぶことはない。「珍しいなと思った。とても大きな音で、かなり高度が低いと思った。墜落したような音はしなかったと思う」と話し、「民家の近くで怖い」と現場を見つめた。(岡田玄)