8月28日、黄簡松さんが完成させた土陶民家の模型(撮影・陶亮)。
今年30歳になる黄簡松さんは、湖南工芸美術職業学院陶芸デザイン科を卒業した、貴州省安順市平壩区白雲鎮平元村の土陶職人だ。新華網が伝えた。
大学在学中、黄さんは各地を訪れその土地の風習や民家のデザイン、特徴をしっかりと記録することに努めた。そして次第に、土陶工芸によって伝統的な民家を制作するというアイデアを抱くようになり、故郷にある実家の家屋をベースに、安順独特の屯堡スレート(石板)造りの建物と土陶の民家を結びつけただけでなく、土陶で作った燻製肉や鋤などの小物も制作するようになった。
2018年、彼が自ら制作した「土陶民家」を撮影したショート動画をネット上に投稿したところ、多くのネットユーザーの注目を集め、現在までにこのシリーズ動画の視聴回数は延べ1億回を上回り、多くのネットユーザーから、「彼の動画を観ると故郷が恋しくなり、子供の頃に戻ったような気持ちになる」といったコメントが寄せられている。
黄さんは、「自分の作品を通じて、視聴者たちが望郷の念を抱いてくれると嬉しい。同時に、土陶工芸と中国の伝統的建築文化も伝承できることを望んでいる」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2020年8月31日