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こだわった「第3極」 SB、主導権譲り米携帯合併合意

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Tモバイルのジョン・レジャーCEO(最高経営責任者)=2018年4月、米ニューヨーク、ロイター


ソフトバンクグループは30日、傘下の米携帯電話4位スプリントが、同3位のTモバイルUSと合併することで両社が合意したと発表した。これまでの交渉では経営の主導権を巡り折り合わなかったが、ソフトバンクが譲る形で合意した。規模拡大で携帯の次世代通信規格「5G」への投資を急ぐ。今後は米規制当局の合併承認が焦点だ。


米携帯2社、合併に合意 SB系スプリントとTモバイル


ソフトバンク、経営権手放す決断 米携帯2社が合併合意


新会社名は「Tモバイル」とする。米携帯業界では、首位ベライゾン・コミュニケーションズ、2位AT&Tに次ぐ勢力となる。


合併ではスプリントの企業価値を負債込みで約590億ドル(約6・4兆円)と見積もり、統合比率はTモバイル1株に対しスプリント9・75株。新会社の株式の27・4%をソフトバンク、41・7%をTモバイルの親会社ドイツテレコムが握る。新会社はソフトバンクの子会社ではなくなる。


新会社の最高経営責任者(CEO)は、現在TモバイルでCEOを務めるジョン・レジャー氏が就く。取締役14人のうちソフトバンクは孫正義会長兼社長ら4人、ドイツテレコムは9人を送り込む。


ソフトバンクは2013年に1・8兆円でスプリントを買収。その後Tモバイル側と3度の統合交渉を重ねた。初回はオバマ前政権下で米連邦通信委員会(FCC)が難色を示し、前回は新会社の支配権をめぐって折り合えなかった。


今回はソフトバンクが経営の主…



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