炎と黒煙をあげて燃える化学工場=24日午前、兵庫県加古川市平岡町土山、読者提供
24日午前7時ごろ、兵庫県加古川市平岡町土山の樹脂製造会社「第一化学」(本社・同県明石市)の工場から火があがっていると、付近の住民から119番通報があった。午後0時20分ごろに鎮火したが、約800平方メートルの工場が全焼。隣接するマンションの立体駐車場にあった車約30台も焼けた。午後1時現在、けが人は確認されていないという。
加古川署や市消防本部によると、工場は緩衝材やゴム製品などを製造、保管している。一時、炎と黒煙が工場から激しくあがり、周辺の住民約160人が近くの公民館などに避難した。近所の50代男性は「パーンという破裂音が何度も聞こえた。空を覆うように煙が上がった。パジャマ姿のまま、近くのお年寄りに声をかけて避難した」と話した。
現場はJR神戸線土山駅の北東約1キロの住宅街。