くまモンも参加し、俵山トンネルルート開通式が行われた=24日午前10時41分、熊本県南阿蘇村、金子淳撮影
熊本地震で通行止めになった熊本県西原村と南阿蘇村を結ぶ約10キロの「俵山トンネルルート」が24日、開通した。記念式典後の同日午前11時に通行が始まると、待っていた約1キロの車列が動き出した。
4月16日の本震で両村を結ぶ県道熊本高森線は俵山トンネルのコンクリートの内壁が崩落し、複数の橋が損壊。県に代わり国が直轄で復旧工事を進めていた。一部で旧道などを使って俵山トンネルを含むルートが通れるようになり、南阿蘇村役場と益城熊本空港インターチェンジ間の所要時間はこれまでの迂回(うかい)路より10~20分短縮される見込み。
式典では蒲島郁夫知事が「地震直後は復旧に数年を要するのではないかと考えていたが、わずか8カ月で開通することができ、大変うれしく思う」とあいさつ。南阿蘇村の長野敏也村長は「復旧、復興にも貢献してくれる。村民もほっとしていると思う」と話した。(沢田紫門)