韓国の朴槿恵大統領と距離を置き、与党セヌリ党から離党を宣言した非朴派議員ら=27日午前10時12分、ソウル、東岡徹撮影
韓国の与党セヌリ党(128人)で朴槿恵(パククネ)大統領の弾劾(だんがい)訴追案に賛成した「非朴派」議員ら29人が27日、離党した。弾劾訴追案の採決などで朴氏に近い「親朴派」との対立が深まっていた。非朴派は来年1月24日に新党を結成し、次期大統領選で国連の潘基文(パンギムン)事務総長の擁立を視野に入れている。
揺れる韓国政界
離党したのは金武星(キムムソン)前代表、劉承旼(ユスンミン)・元院内代表ら。国会議員会館内で読み上げられた離党宣言では、朴氏とチェ・スンシル被告の事件をめぐる親朴派の対応について「国民に厚顔無恥の姿を見せた」と批判。「真の保守政権の再創出のために新たに出発する」とした。セヌリ党からの離党議員は今後も増えるとみられる。
非朴派は弾劾訴追案に賛成票を投じた後、党改革を目指して院内代表選に、非朴派の候補を擁立したが落選。さらに、党代表辞任に伴って暫定的に党を率いる非常対策委員長に劉氏を推したものの、親朴派に拒まれ、両派の関係は修復できない状態に陥っていた。
次期大統領選をめぐり、潘氏は…