日本人墓地で献花した後、「鎮魂」の碑などを管理するハワイ在住の日系人らと握手する安倍晋三首相(左)=26日午前11時、米ハワイ・ホノルル市、岩下毅撮影
米ハワイに26日(日本時間27日)に到着した安倍晋三首相は、真珠湾攻撃による戦死者らが眠る米国立墓地や、米軍の原子力潜水艦が衝突して沈没した「えひめ丸」の犠牲者の慰霊碑などを訪れた。現地の人からは訪問を歓迎する声があがった。
安倍首相、ハワイに到着 日本人墓地などめぐる
特集:真珠湾
今回の訪問で首相は、日米の結びつきの強さや「和解」の発信をめざしている。降りしきる雨の中、まずホノルル市の国立太平洋記念墓地を訪れた。第2次世界大戦やベトナム戦争など、太平洋地域での米軍戦没者が埋葬されている。米軍楽隊が日米両国歌を演奏した後、献花台に進んだ首相は白い花輪を捧げて黙禱(もくとう)。弔銃が3発鳴り、鎮魂ラッパが響いた。
首相を案内したホートン国立太平洋記念墓地所長は「戦没者へ敬意を払ってもらい、大変名誉なこと。日米両国は強い絆で結ばれている」と語った。
首相は続いて日本からの移民の慰霊碑などがある日本人墓地を訪問。ハワイ日系人連合協会などのメンバー約20人が出迎えた。その一人、日系3世の朝比奈ディーン功さん(63)は「太平洋戦争を知る世代の人は苦しい歴史を歩んできた。首相の訪問を、犠牲になった人たちも喜んでいるでしょう」と話した。
首相は、2001年2月にホノ…