電子マネーで決済する瞬間をカメラに収める親子連れの参拝者=東京都港区の愛宕神社
仕事始めの4日、東京都港区の愛宕神社には朝から初詣に大勢の人が訪れた。この日は電子マネーでさい銭を受け入れるため、カードや携帯電話をかざすたびに「シャリーン」という決済音が聞かれた。
愛宕神社では2014年から仕事始めに限って電子マネーのさい銭を受け入れている。この日午前7時ごろから、本殿前のさい銭箱の横に「楽天エディ」の読み取り端末が置かれた。
電子マネーで初詣がしたくて埼玉県から来た半導体製造会社勤務の男性(38)は、「会社では去年課長に昇進できたので、今日は結婚できるようお願いしました」。電子マネーで10円を投じたという。プロモーション会社社長の中沢敦さん(49)も「これも時代の流れ。特に抵抗はないです」。
ただ参拝者で電子マネーの利用者は少なく、「小銭派」が圧倒的に多い。会社の同僚と参拝に訪れた70代の男性は「御利益がなさそう。神社には小銭を準備して来るのが我々世代の感覚だね」と話した。
愛宕神社では4日午後7時ごろまで電子マネーでおさい銭を受ける予定だ。