携帯大手3社の「学割」プラン
NTTドコモは17日、25歳以下が対象の「学割」を発表した。ドコモ利用者の子供などがスマートフォンを契約した場合、1年間は基本料金を1千円割り引いて1500円にする。KDDI(au)とソフトバンクの学割は他社の客を家族ごと奪う狙いなのに対し、ドコモは親世代の流出を防ぐ「守り」の戦略だ。
20日からで、データ通信量を家族で分け合うプランに加入していることが条件だ。通話は定額で無制限にできるが、データ通信の料金は含まれず、家族の代表者がまとめて支払う。すでにドコモと契約している人でも、学割の条件を満たせばコンビニなどで使えるポイントを月1千円分つける。
一方、auとソフトバンクの学割は、家族も一緒に新規契約したり、自宅の光回線も申し込んだりするのが条件。家族ごと通信会社を移るよう促す内容だ。料金は18歳以下なら通話とデータ通信込みで月2980円から。
3社はiPhoneの新型を「実質0円」で売るなどして互いに利用者を奪い合ってきたが、昨年、総務省が端末の安売りを規制したことで利用者の移動が減った。進学などで子供の新規契約が増える今の時期は「最も重要な商戦」(KDDI幹部)になっている。(上栗崇)