合併で合意した米携帯電話4位スプリントと同3位Tモバイルのロゴ=ロイター
ソフトバンクグループ傘下で米携帯電話4位のスプリントと、同3位TモバイルUSが合併で合意した。主導権争いもあり交渉は難航が続いたが、通信業界は次世代通信規格「5G」への対応に迫られ、新ビジネスの展開も必要になるなど競争環境が変化。一気に合併に進むことになった。
「テレビが白黒からカラーになったとき、人々がどう感じたか想像してほしい。5Gへの移行は、もっと大きな変革になる」
スプリントのマルセロ・クラウレ最高経営責任者(CEO)は現地時間4月29日の電話会見で、携帯電話の次世代通信規格「5G」での投資競争に打ち勝つことが、今回の合併の狙いだと重ねて強調した。
米国では、動画や音楽などのコンテンツ消費は、無線通信を使った携帯端末にシフトが進んでいる。通信速度が今の100倍とされる5Gへの移行は、これに拍車をかけるだけでなく、自動運転など新たなビジネス機会も生み出す。
アマゾンやネットフリックスなどIT企業は動画配信などのメディアビジネスでシェアを拡大し、通信業界やケーブルテレビ業界を脅かしている。
こうした流れを受け、米携帯首…