約20年勤めた九州大学の創立五十周年記念講堂の前に座る北山さん=2013年12月、福岡市東区
白鷗大学(小山市)の北山修副学長(70)が3月31日付で同大を定年退職するのに伴い、2月4日に記念の特別講座が同大で開かれる。北山さんの最後の講義で、一般にも公開される。作詞家きたやまおさむとしてのミニコンサートも用意されており、懐かしの名曲が披露される。
「北山修副学長退職記念特別公開講座」で午後2時半から4時半まで。はじめに北山さんが「〈名前のないアート〉について」と題して基調講演。同大によると「障害者がつくるアートについて語る」という。その後、同大の教授を交えて対談する。司会を務める伊東孝郎教授は「北山先生は副学長という役職とは関係なく、毎週水曜日に新幹線で来ては精神分析の基礎を学生に説き続けた。最後の対談も、心理学とアートの接点を北山先生がどう切り結んでいくか非常に濃密な内容になると思う」と話す。
対談後、作詞家きたやまおさむとしてのミニコンサートが開かれる。進行役は「岬めぐり」「走れコウタロー」で知られるフォークシンガーで、同大教育学部教授の山本コウタローさんが務める。北山さん作詞の「あの素晴しい愛をもう一度」などの名曲メドレーで北山さんの最後の講義を締めくくる。
北山さんは京都府立医科大を卒業後、ロンドン大学精神医学研究所で2年間の研修を経て1991年から約20年間、九州大学・大学院の教壇に立ち続けた。白鷗大には2010年から特任教授として在籍、13年4月に副学長に就任した。一方で65年にザ・フォーク・クルセダーズを結成、作詞家として「帰って来たヨッパライ」「戦争を知らない子供たち」などを世に送り出し、話題を呼んだ。
白鷗大は公開講座に250人を無料招待する。希望者は同大のホームページ経由で申し込むか、はがきに郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、年齢、性別、職業、電話番号、同伴者の有無(1人まで)を書き、〒323・8585 小山市大行寺1117 白鷗大学フォーラム係へ。締め切りは27日。問い合わせは同大地域連携サポートセンター(0285・22・9790)へ。(佐藤太郎)