雪崩に襲われたホテルのがれきの中から救助された生存者(中央)。伊消防局が発表した映像から=20日、ANSA
イタリア中部ファリンドラのリゾートホテルを18日に襲った雪崩で、救助隊は20日、がれきの下に子どもを含む6人の生存者を発見した。ANSA通信が伝えた。さらに5人前後の生存が確認されたとの情報がある。19日にも難を逃れた生存者2人が救助されている。
雪崩がホテル直撃、3人死亡・多数不明 イタリア地震
防災当局によると、事件当時ホテル内には宿泊客や従業員ら約30人がいた。19日に3人の遺体が発見されたと報じられたが、後に2人に修正された。
雪崩は、18日に伊中部を襲った連続地震に誘発されたとみられている。現地からの映像によると、ホテルの山側は室内に大量の雪やがれきがなだれ込んでいる。救助隊は、残された空間にさらに生存者がいないか確認を急いでいる。
防災当局によると、伊中部の別の2カ所でも、雪崩に巻き込まれたとみられる3人の遺体が発見された。(ローマ=山尾有紀恵)