安倍晋三首相
安倍晋三首相は23日夜、東京・平河町の中国料理店であった自民党の衆院当選2回議員の会合に出席した。出席者によると、安倍首相は、同席した萩生田光一官房副長官が3期目をめざした衆院選で落選したことに言及。「3回目は評判が良くて間違いないという人でも落ちた」と当選を続けることの難しさを語り、「常在戦場だ」などと発破をかけたという。
この日の会合に参加した約70人の当選2回議員は、安倍総裁のもとで自民党が圧勝した2012、14年に当選。選挙の苦労を知らない世代ともいわれ、次期衆院選での勝敗が党の獲得議席数を大きく左右するとみられている。
それだけに首相も指導に熱が入ったようで、「20人以下の(支持者を集めた)会をつくって一生懸命回るように」と具体的に指示。「100人の会合では『(議員から)話を聞いた』となるが、20人以下なら『話をした』となり、全然違ってくる。大きな会も必要だが、小さな会が大事だ」などと助言したという。(寺本大蔵)