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河村隆一、マイクなし公演 ありのままの歌声持ち帰って

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2017-1-31 9:26:03  点击:  切换到繁體中文

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ソロ活動20年の河村隆一。3月には中野サンプラザでアルバム「LOVE」全曲を歌う公演も=東京都中央区築地、飯塚悟撮影


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バンド「LUNA SEA(ルナシー)」やソロで活躍するボーカリストの河村隆一が2月12、19両日、東京・築地の浜離宮朝日ホールで歌う。マイクもスピーカーも使わず、ありのままの歌声をピアノと弦楽器の伴奏で届ける。


機械を通さずに歌う取り組みは、数年前にファンクラブ会員と訪ねたイタリアの修道院で思い立って始めた。「石造りの空間はとてもよく響いた。整音されていない肉声を、いつか持ち帰ってもらおう、と。スマホの時代ですが、実際に客席についた人しか味わえない貴重なエンターテインメントを届けたい」


ルナシー結成から28年。抜けのいいロックな発声を鍛えようと、自室で枕に顔を当てて叫んでいた時期も、「不快に響かず、しなやかで優しく聞こえるメロウなシャウトを目指していました」。


ビジュアル系バンドの極彩色の世界を経て、ソロ活動を始めて今年で20年。2011年の日本武道館ライブでは1日に104曲を歌ってギネス世界記録に認定された。その歌声には強さだけでなく、空や風の微妙な色彩や日常の感動を伝える包容力も増した。


昨年発表したソロアルバム「カラーズ・オブ・タイム」は、「あなたの努力に 花が咲く」「はみ出しちゃうくらいでいい」と、飾らない詞も印象的だった。


「インパクトを追求するより、自分の心が動いたり痛んだりした何げない風景を書き留めている。目の前にいる人と酒を酌み交わしながら話すようなことばを選ぶようになりました」


再始動したルナシー、05年結成のバンド「Tourbillon(トゥールビヨン)」、そしてソロの活動を行き来する。


「楽に切り替えられますよ。それぞれで『らしさ』と実験を表現する余裕も出てきた。共通して目指すのは、一度聴いたら口ずさめるような、メロディアスな歌であること」という。


「新しい音楽だけでなく、マイルス・デイビスのライブ音源から刺激を受けることもある。それらを常にピュアに受け止めたい。マイク無しの公演では、新曲や人気曲も歌いますが、初めてのお客さんとも気持ちをキャッチボールできるように、スタンダードナンバーも用意しています」


実力派の歌い手が、音響の評価の高い浜離宮朝日ホールに日替わりで登場する「プレミアム・ミーツ・プレミアム」企画のトップとラストを務める。ほかに元ちとせ、May J.らが公演。


河村の公演は、12、19両日ともに午後1時半と5時半開演の計4回。各1万800円。03・3267・9990(同ホール・チケットセンター)。(藤崎昭子)




 

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