加山雄三=東京都港区、家老芳美撮影
加山雄三さんが4月で80歳を迎えます。音楽活動やテレビ出演、絵画制作など、今も現役バリバリで大忙しの毎日。BS朝日の番組「歌っていいだろう」(毎週木曜夜11時)では、毎回ゲストのミュージシャンと音楽談議に花を咲かせます。そんな加山さんに、番組の魅力や80歳を迎える心境などを聞きました。
――ゲストとの対談では事前に何か準備をしていますか。
準備ということはないな。インタビューでも何でも、一つの場を共有するっていうのはみんなが同じ気持ちになることなんだよね。同じ音楽を愛する人が一緒になると、ああきっと昔のあのシーンのことを聞かれるだろうなとか、結構みんな同じことを考えているんだよ。そうすると自然と、俺が聞きたいことがあって、向こうが聞きたいこともあって、必ず和気あいあいとなるんだよね。それはこの番組のいい特徴になってきているよ。僕はそういう自然体が好きだから、台本に縛られたものはあまりね。全くの思いつきで、その時の成り行きで自由に話すのが結局面白いんだよ。
いろんな人のいろんな特徴が知れて、そういう意味でもやってて楽しいね。この人、こんなことまでできるんだとか、想像していなかった知らなかった面があると、へえと思うね。
ただ、オンエアを見ると「ああ、あんなこと言わなきゃよかった」と反省ばっかり。ステージでもいつもそうなんだよ(笑)。
――番組では年齢差があったり音楽ジャンルが違ったりするゲストとも打ち解けて話す姿が印象的です。
幾つになっても人にものを言ってもらえるって大事だよ。僕なんか30歳も40歳も下の人と友達みたいになって自然と話し込んじゃうんだけど、そういうのがいいんじゃなかな。ついしゃべらせちゃう、それがなくなったらダメだと思う。
昔さ、お偉いさんがいたら何もしゃべれないような空気になっちゃうのってあったわけですよ。もう構えちゃってね。そうなったら自分も知識が得られないし、変化も発展もないよね。それを防がないとなと心がけています。
ゲームの話なんて「おれ左のコ…