日本原子力発電は3日、運転停止中の敦賀原発2号機(福井県敦賀市)の非常用ディーゼル発電機が使用不能になったと原子力規制委員会に報告し、発表した。別の非常用発電機や高圧電源車があるため、外部電源が喪失した場合でも原発の安全性に影響はないと説明している。
日本原電によると、使用不能になったのは原子炉補助建屋に2台ある非常用ディーゼル発電機のうちの1台。昨年12月21日の定期点検で試運転させたところ警報が鳴り、自動停止した。分解点検した結果、発電機用冷却水を循環させるポンプの羽根に割れが見つかった。さらに詳細に調べたところ、羽根を回すステンレス製の軸が曲がっていることも分かったという。
非常用ディーゼル発電機は原子炉等規制法の規則で安全上重要な機器とされ、必要な機能を有していない場合は原子力規制委に報告しなければならない。日本原電は軸や羽根の破損の原因を調べている。