宙ジュエリー。左から北斗七星、カシオペア座、オリオン座、三日月、はくちょう座=ビクセン提供
夜空を彩る星や惑星を身近に感じてほしい――。そんな願いを込めて、天体望遠鏡の国内トップメーカーが企画したアクセサリーシリーズが人気を集めている。好評に後押しされ、第2弾も準備中だ。
人気シリーズ「宙(そら)ジュエリー」を手がけたのは、光学機器メーカーのビクセン(埼玉県所沢市)。「天体観測というと、従来は中高年の男性が中心。裾野を広げたいと思った」と、企画した同社の三上さえ子さん(46)。都会の明るい空でも見えるものをと、オリオン座や月など10種類をモチーフに選び、ネックレスにした。短大で彫金を学んだ経験を生かし、デザインを考えた。
こだわったのは星の並び方や明るさの「再現性」。「はくちょう座」のくちばし部分のアルビレオは、接近した二つの星からなる「二重星」で、トパーズとサファイアの2色のクリスタルガラスを重ねた。ガラスや石の大きさも明るさに忠実になるように選んでいる。「星を見る機器を作る会社だけに『なんちゃって』なものにしたくなかった」と三上さん。
各地の科学館のお土産コーナー…