試合会場で練習した高木美帆=AP
スピードスケートの世界距離別選手権は9日、韓国・江陵オーバルで開幕する。1年後に平昌五輪が開かれるリンクとあって、日本勢は8日、本番を見据えて氷の感触などをチェック。選手からは「滑りやすい」との声も聞かれた。
この日は9日にレースが行われる中長距離(男子5000メートル、女子3000メートル)の選手たちが主にリンクで汗を流した。カーブや体重を乗せた時の滑り具合などを確かめた高木美帆(日体大)は「氷はきれいで、滑った感覚も悪くはない」。ウィリアムソン師円(日本電産サンキョー)も「ここのリンクは軽くて滑りやすい。タイムが出せそう」と話した。
すでにこのリンクでは公式練習前から選手による滑走テストが行われ、地元メディアによると、強豪のオランダ勢も軟らかめの氷質を高く評価したという。リンク側も最新の整氷車を導入するなど、選手たちのパフォーマンスの向上を後押しする。
女子500メートルで金メダルが期待される小平奈緒(相沢病院)は「普段滑っている(長野・エムウェーブの)氷と似ている感じがするのでいい」。その女子500メートルは大会2日目の10日に行われる。(榊原一生)