ごみ集積所から古紙を無断で持ち去ったとして、警視庁竹の塚署は9日、東京都足立区の古紙回収業の男(64)を、足立区廃棄物の処理及び再利用に関する条例違反容疑で書類送検した。2015年に同条例が改正され、刑事罰(20万円以下の罰金)が定められて以降、適用は初めてという。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、男は1月23日午前8時過ぎ、足立区古千谷本町2丁目のごみ集積所で、資源ごみの古紙9・39キロをトラックに積み込んだ疑いがある。男は「生活のために区の警告や指導を受けてもやめなかった」と述べ、容疑を認めているという。条例は区の指定業者以外の資源ごみの収集・運搬を禁じている。
男は以前からごみの持ち去りを繰り返し、区から警告を5回、禁止命令を5回受けていた。