岡山県警は9日、岡山西署地域課の男性巡査(27)が、署内で射撃訓練中に誤って拳銃の実弾1発を発射した、と発表した。事件現場や犯人の映像が壁に映し出され、モデルガンで拳銃の構え方などを確認する訓練だったが、「反射的に拳銃を取り出して撃ってしまった」と話しているという。けが人はなかった。
県警によると、9日午前10時5分ごろ、岡山市北区の岡山西署2階にある宿直室で射撃訓練中、男性巡査が右ポケットに入れていたモデルガンを使用せず、右腰のホルダーから実弾入りの拳銃を取り出し、発射したという。弾は壁を貫通し、約8・5メートル先の隣接する会議室の壁で止まった。
県警の規定では、訓練には課長級以上の警察官が責任者として立ち会い、訓練前に拳銃の実弾の有無を確認することになっている。しかし、この日の訓練には指導役の男性警部補(55)しかおらず、実弾の有無の確認も怠っていたという。