やせ形の女子中学生は、背骨がねじれるように曲がる「思春期特発性側湾症」になりやすいことがわかった。一方、かばんの種類や睡眠時間などの生活習慣は関係ないことを、慶応大などの研究グループが明らかにした。米専門誌に発表した。
思春期の女子に多い特発性側湾症は日本人の約2%が発病し頻度が高い病気だ。遺伝的な要因と生活習慣がかかわるとみられているが、原因はよくわかっていない。グループは、健診で側湾症の疑いがあった東京都内の女子中学生2600人を調べた。側湾症と診断された1228人と診断されなかった人を比べて発病のリスク要因を探った。
その結果、肥満度を示す体格指数(BMI)が18・5未満のやせ形の生徒は、18・5~24・9の生徒に比べてリスクが1・38倍だった。通学かばんがリュックサックか肩掛け型か、勉強時間、睡眠時間、寝る姿勢では差がみられなかった。
また、バスケットやバドミント…