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名古屋流喫茶文化、住民結ぶ 交流・見守り…研究者注目

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蔵をイメージした「珈琲屋らんぷ」の店内。ゆったりした座席、広い駐車場は東海地方の喫茶店の特徴だ=名古屋市西区


モーニングサービスで知られる東海地方の喫茶店。広々としたスペースに常連客たちがつどい、住民の「結節点」としての役割に注目する研究者もいる。


名古屋市西区の「珈琲(コーヒー)屋らんぷ小田井店」。平日の午前、あちこちでグループが談笑していた。40代の女性4人は子どもの授業参観の前に集まった。「家だとお互い気を使う。喫茶店なら長くいても大丈夫」


愛知県立大の松宮朝(あした)・准教授(社会学)は2013~14年、同県長久手市の喫茶店23店で計222人の利用客を調べた。調査は平日午前で、84%が60代以上。複数回答で「楽しみ」を聞くと、57%が「友人知人との会話」を選んだ。


店と同じ小学校区内の住民は半分以下だった。複数の店に通って違うグループと交流したり、趣味が合う客がいる店を探したり。「近所づきあいとは違う知人を増やす結節点になっている」と松宮さん。常連のお年寄りを見かけなくなり、喫茶店が行政機関に連絡した事例もあった。


孤独死の研究も手がける松宮さんは「介護予防の面でも、高齢者の最大の課題は外出しなくなること。毎朝モーニングに出かけるこの地域特有の文化は、実は重要なんです」と話す。


名古屋市社会福祉協議会は、お…



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