参院予算委で、民進党の舟山康江氏の質問に答弁するため挙手する稲田朋美防衛相(右端)=14日午後3時7分、岩下毅撮影
14日の参院予算委員会では、学校法人「森友学園」の籠池(かごいけ)泰典理事長との関係をめぐり、前日までの答弁を一変させた稲田朋美防衛相への批判が相次いだ。野党は「虚偽答弁」と攻め立て、稲田氏は「記憶違い」「言い過ぎた」と苦しい説明に終始した。
稲田氏が答弁一転・野党は反発 森友問題14日の動き
特集:森友学園問題
――野党は籠池氏との関係について、稲田氏の答弁の整合性を追及した。
民進・舟山康江氏 稲田防衛相は、森友学園の顧問弁護士を務めていたことがあるか。
稲田防衛相 2004年10月、夫が顧問契約を締結し、09年8月ごろに終了している。
舟山氏 夫ではなく、弁護士・稲田朋美として顧問契約していたか。
防衛相 夫の法律事務所、夫の名で顧問契約をしている。その後、弁護士法人に組織変更し、私は社員だ。その意味で、顧問契約自体は夫個人が締結したものだが、その責任が全くないとは言えない。
舟山氏 森友学園関係の裁判を引き受けて、出廷したことがあるか。
防衛相 13日の参院予算委員会で、全く籠池氏の事件を受任したこともなければ、裁判を行ったこともない旨の答弁をした。私の全くの記憶に基づき答弁したものだ。今朝の報道で出廷記録が(新聞に)掲載された。04年12月9日、夫の代わりに出廷したことを確認できたので、訂正をしておわびをしたい。