優勝決定戦で照ノ富士を下し、表彰式で涙を拭う稀勢の里=26日、大阪市のエディオンアリーナ大阪、伊藤進之介撮影
19年ぶりに誕生した日本出身横綱が浪速の春の主役を全うした。大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)で西横綱稀勢の里(30)が逆転優勝。けがを押して15日間を務め、最高の締めくくりを見せた。
どすこいタイムズ
「今回は泣かないと決めてたんですけど」。稀勢の里は、2カ月ぶりに抱いた賜杯(しはい)の重みをかみしめ、再び涙に暮れた。
大関照ノ富士との本割、そして優勝決定戦。最後の仕切りを迎えると、満員札止めの場内から地鳴りのような拍手が湧いた。祈るように手を合わせ、涙を浮かべるファンもいた。「自分の力以上のことが出た。(勝因は)支えじゃないですか」と稀勢の里は言う。
今場所は初日から12連勝。急…