15回引き分けの試合結果を表したスコアボード=26日、阪神甲子園球場、細川卓撮影
史上初の2試合連続引き分け再試合を受け、15回を戦った4校は1日休養して試合できることになった。最初に再試合が決まった福岡大大濠―滋賀学園は、いったん翌27日の第4試合に組み込まれると発表されていただけに、両校の選手もひと息ついただろう。
大会史上初の2試合連続引き分け再試合 選抜高校野球
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一方で休養日は消滅することになった。大会要項に「雨天などで2日以上日程が延長された場合は準々決勝翌日に準決勝を行う」とあるからだ。これで4校は決勝まで勝ち上がれば、4連戦を戦うことになる。
日本高校野球連盟は選手の障害予防に関する啓発を長く続け、対策も講じてきた。それだけに日程の都合で選手に負担を強いるのはじくじたる思いだろう。竹中雅彦事務局長は「検証中のタイブレーク制度も含めて議論を続けたい」。再試合の影響で休養日がなくならないよう、大会要項の変更も検討するという。
夏の選手権大会の要項は1日多い「3日以上」だが、いつ同様の事態になってもおかしくない。夏は朝日新聞社が主催している。早急に議論を深めていきたい。(編集委員・安藤嘉浩)