パラグアイとの親善試合でボールを追う香川=6月12日、オーストリア・インスブルック、内田光撮影
勝負パンツはサムライブルー?
【特集】2018ワールドカップ
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4月下旬、ドイツ・ドルトムント市内の喫茶店で日本代表MF香川と待ち合わせた。予定されていたインタビュー時間を終えても、香川は「いいから、いいから」とワールドカップ(W杯)への熱い思いを語った。何より強調していたのは、初戦コロンビア戦(19日、日本時間午後9時開始)の重要性。「相手どうこうよりも、初戦が重要。短期決戦で、どれだけいいスタートを切れるか」
一通り取材を終えた。写真撮影ではリラックスした表情が欲しいと思って、変化球の質問をぶつけた。
「ロシアでの勝負パンツ、決めました?」
真剣な表情が変わり、柔らかい笑顔が広がった。香川は「とくに決めていないですね。そこまでこだわりはなくなってきました」
勝負パンツは、香川がプロ入りしてから続けてきた験担ぎだった。「派手めな色は好きです」。日本代表入りした当初はピンク、ドルトムントではチームカラーの黄色をはいていた。
今年2月には左足を負傷して、実戦から遠ざかった。「最近試合に出ていないから、そもそも、勝負パンツというルーティンを忘れていました。その感覚も呼び戻したい」。まずは体調を取り戻す、との決意を感じた。12日の親善試合パラグアイ戦では1得点2アシストと、状態を上げてきた。もうルーティンに取り組んでいることだろう。
チームカラーの勝負パンツも好きだと香川は言う。では、「ロシアではサムライブルーの青にする?」と聞くと、ニヤリとして、こう言った。「そういうベタな色になるかもしれないですね」(吉田純哉)