作新学院―秀岳館 力投する作新学院の大関=筋野健太撮影
(27日、選抜高校野球 秀岳館3―2作新学院)
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エースの目に涙がたまった。作新学院の大関は「勝ちきれないのは投手の未熟さ。夏春連覇ができなくて悔しいです」。
強打の秀岳館につかまったのは四回だった。「真ん中に集まってしまった」という失投をとらえられ、3二塁打を浴びた。「ストレートを狙われた。相手の威圧感、実力が上だった」
ただ、それ以上は崩れない。四回以降はスライダーを多くして的を絞らせない。昨夏の優勝投手、今井(現西武)のような150キロ超の球はないが、130キロ前後の直球と変化球を丁寧に丁寧に投げ込んだ。
全国制覇をレギュラーで経験した選手はいない。大関も昨夏はベンチ外。それでも「最後、1点勝負ができたのは大関の投球があったから」と小針監督。史上7校目の夏連覇へ向け、大関は言う。「通用した部分は自信にしたい。絶対、夏に戻ってこられるように。勝つために練習します」(山口史朗)
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●小針監督(作) 「最後の1本が出なかったのが今のチームの打力。(秀岳館とは)スイングの鋭さが違った。夏への課題にしたい」