滋賀学園―福岡大大濠 試合を終え健闘をたたえ合う滋賀学園(右)と福岡大大濠の選手たち=28日午後0時45分、阪神甲子園球場、加藤諒撮影
(28日、選抜高校野球 福岡大大濠5―3滋賀学園)
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延長15回を戦い抜いて引き分けた4校が28日、再試合に臨んだ。第1試合は福岡大大濠が滋賀学園に5―3で勝利。選手たちは、2日前の激戦の疲れを感じさせないプレーを見せた。
福岡大大濠の先発マウンドには、26日に一人で196球を投げ抜いたエース三浦銀二君(3年)があがった。試合前、「ここまできたら負けたくない。全国優勝につながるよう勝ちにつながる投球をしたい」と話していた三浦君は、この日も130球で完投した。
試合後は、「疲れていた。肩も体も重かった。その分、いつもより腕を振った。次も投げたい。そしてチームの勝ちにつなげたい」と話した。東海大福岡が前日、早稲田実に勝ったことに刺激を受けたという。「彼らより先に福岡に帰れませんから」と笑った。
滋賀学園の先発は、今大会初登板となった光本将吾君(2年)。継投した3人の投手をリードした捕手の後藤克基君(3年)は「投手陣は経験が少ないのに、ここまでよく粘ってくれた。感謝しかない。自分が思いきってリードしてあげられなかった」とかばった。再試合については「いい経験にはなったが、2試合目で相手を知っているのに勝てなかったことが悔やまれる」と話した。
試合が終わると観衆から大きな拍手が送られた。
一塁側アルプスで福岡大大濠を応援した福岡市の岩本郷さん(40)は「選手たちは本当に頑張った。最高の試合を見せてくれてありがとう」と喜んだ。滋賀学園の三塁側アルプスで応援した神戸市の森定徳子さん(59)は、おいっ子が中堅を守った真藤司君(3年)。「残念だけど、よう頑張った。こんなに長く戦い、きっと心が強くなったと思う」とねぎらった。
第2試合の健大高崎(群馬)と福井工大福井も午前中に球場入り。午後1時20分に試合が始まった。