守備練習で本塁にグラブでトスする東大の宮台
8日に開幕する東京六大学野球の春季リーグ戦に向け、東大のエース宮台康平(4年、湘南)が万全の状態で臨む。昨年に痛めていた左肩は完治し、「開幕に合わせてきたので結果を出して、力を証明したい」と力強く宣言。29季ぶりの勝ち点獲得を狙う。
東大・宮台が明大打線に挑む 東京六大学野球8日開幕
開幕前日の7日、宮台は東大のグラウンド「東大球場」のブルペンで、捕手を座らせ25球を投げた。ブルペン入りは予定になかったが、「入らないのも気持ち悪いので」。
直球は最速150キロを記録し、リーグ屈指の左腕に成長した宮台。しかし、昨夏に左肩を痛め、秋のリーグ戦は1試合だけの登板に終わっていた。その反省もあり、この冬は左肩に負担がかからないフォームを追求。球威を5キロほど落としてでも、長いイニングを投げられ、1、3回戦での連投ができる体作りを進めた。3月25日の社会人対抗戦では、明治安田生命を相手に被安打4、9奪三振で完封勝利を挙げ、「自信になった」と大きな手応えを感じている。
初戦は開会式直後の開幕試合で3季連続の優勝を狙う明大が相手になる。明大打線には、竹村春樹(4年、浦和学院)や渡辺佳明(3年、横浜)、逢沢崚介(3年、関西)らしぶとい左打者が主力として並ぶ。東大の浜田一志監督は「冬場はチーム全体で守備練習にも力を入れてきた。自滅しなければ勝てると。3点勝負と考えている」と勝利への意欲を見せた。