窃盗事件の被害相談を受けていた男性(89)の自宅から約300万円を盗んだとして、大阪府警は8日、貝塚署地域課巡査の出口卓実容疑者(25)=和歌山市小松原5丁目=を窃盗の疑いで逮捕し、発表した。「大金を保管しているのを知り、盗めば借金を返済できると思った」と容疑を認め、同じ男性宅で「ほかに200万円を盗んだ」とも供述しているという。
監察室によると、出口容疑者は1日、以前相談を受けていた大阪府貝塚市の一人暮らしの男性宅に被害内容を確認すると捜査を装って上がり込み、男性が目を離したすきに押し入れの布団の間に挟んであった約300万円を盗んだ疑いがある。出口容疑者は周辺の交番勤務。当時勤務中で、制服姿で訪問していた。
男性から1月10日、貝塚署に「以前に自宅から財布と現金数十万円を盗まれた」という申告があり、出口容疑者は被害届を作成するため上司の男性警部補(58)とともに男性宅を訪れた。この際、男性が自宅に保管していた約500万円を見せたため「銀行に預けた方が安全」と助言したという。
男性は今月2日、貝塚署を訪れ…