東京都杉並区清水3丁目の住宅で、この家に住む上田美恵子さん(62)が手足を縛られて遺体で見つかった事件で、遺体の近くから包丁が見つかった。警視庁への取材でわかった。遺体の刺し傷はすべて左胸に集中しており、同庁は上田さんが緊縛によって動きを封じられた後、この包丁で刺されたとみて調べている。
胸に刺し傷、テープで縛られた遺体発見 東京・杉並
捜査1課によると、上田さんは床下で見つかり、包丁もその傍らにあった。上田さんはジャケットやセーター、ズボンを身につけていたが、左胸に複数あった傷はいずれも着衣の上から刺されたものだった。
上田さんは粘着テープで両手を後ろに縛られ、足も拘束されていた。顔にテープが巻かれており、動きや視界が完全に封じられていた。左胸以外に目立った刺し傷はなく、手や腕に犯人の攻撃を防いだ時にできる傷もなかったことから、捜査1課は、犯人は上田さんが動けない状態のまま、殺意を持って胸を刺したとみている。
また、遺体が見つかった床下収納の中から、上田さんが履いていたとみられる室内用のスリッパが一足見つかっていたことも判明。同課は、上田さんが室内にいるところを襲われたとみて調べている。