ロシア極東と北朝鮮を結ぶ定期航路の運航が5月上旬に始まる見通しとなった。日本への入港が禁止されている北朝鮮の貨客船「万景峰(マンギョンボン)号」を使い、観光客や出稼ぎ労働者を運ぶほか、水産物などの輸送を計画している。核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対し、米国が中国も巻き込んで圧力をかける中、北朝鮮のロシア依存が強まる可能性がある。
運航するのは、ロシアの物流会社「インベスト・ストロイ・トレスト」。北朝鮮北東部にある羅先(ラソン)経済特区にある羅津(ラジン)港と、ウラジオストクを月6回往復する計画だ。第1便は5月8日に羅津港を出港し、翌日にウラジオストク到着を予定する。中国人観光客が6割を占めるという。
ロシア極東には数千人規模の北…