「私の友に手を出すな」と書かれた手形の紙を掲げ、右翼・国民戦線(FN)に反対の意思を示すデモの参加者=24日、パリ、杉本康弘撮影
フランスの最大野党・共和党は24日、5月7日の大統領選の決選投票で、前経済相エマニュエル・マクロン氏(39)を支持することを表明した。オランド大統領も同日、同様の考えを明らかにした。右翼・国民戦線(FN)の党首マリーヌ・ルペン氏(48)に対抗する動きが出始めているものの、どこまで広がるかは見通せない。
「マクロン優勢」EUに安心感 「反ルペン」結束は難題
共和党は幹部会を開き、決選投票では棄権をせず、ルペン氏に投票しないよう党員らに呼びかけることを決めた。マクロン氏の名前には触れなかったものの事実上、同氏への投票を党として決めた格好だ。
オランド大統領も24日、テレビで「ルペン氏が勝てば、国の将来のリスクになる。私はマクロンに投票する」との声明を発表。ルペン氏が公約通りユーロからの離脱や関税の引き上げなどをすれば、雇用や物価に大きな影響が出るなどと指摘した。
最大野党と与党の幹部がそれぞれマクロン氏支持を鮮明にしたが、両党の支持者には同氏の政策に抵抗感を持つ人も一定程度いる。呼びかけが実際の投票につながるかは不透明だ。
一方、ルペン氏は24日、出演…