日本のプレゼンターを務めた藤田千恵子さん(左)とジョアキム・ルタイシレさん=15日、パリ、佐藤恵子撮影
2025年の大阪万博開催をめざす日本政府が、水面下の誘致活動を進めている。25年万博にはフランスなど3カ国も立候補しており、170カ国の投票で決まる。日本は大票田の途上国に照準を合わせ、経済力も交渉材料にしながら、首脳らとの交渉を続ける。
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「関西は個々の文化と価値観を尊重する地域。最高のおもてなしで素晴らしいチームワークが実現する」
15日にパリで開かれた博覧会国際事務局(BIE)の総会。日本の万博を売り込んだ一人は、ルワンダから日本に留学してソフトウェアを学んだジョアキム・ルタイシレさん(35)だ。
もう一人のプレゼンターは、バングラデシュなどで安全な飲用水を普及させる活動に携わる藤田千恵子さん(52)。「国境を越えて共創の成果を分かち合うチャンス」と万博の意義を強調した。途上国に関係する2人の起用について、万博誘致をめざす国会議員連盟事務局長の竹本直一・衆院議員は「途上国を助けているという姿を見せるのは有効で、アピール力があった」と狙いを語る。
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