閣議後、記者の質問に答える稲田朋美防衛相=25日午前8時51分、首相官邸、岩下毅撮影
稲田朋美防衛相は25日、沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設をめぐり、移設先で護岸工事に着手したのにあわせてコメントを発表した。内容は次の通り。
辺野古移設
辺野古の埋め立て工事始まる 政府、5年で完了めざす
防衛省は、普天間飛行場の移設・返還のため、沖縄県名護市辺野古沖において、同飛行場の代替施設建設事業を進めてきたところ、今般、事業の安全や環境保全に万全を期すための所要の準備が整ったことから、事業の中核である公有水面埋め立ての本体部分に当たる護岸工事を、本日開始することといたしました。
沖縄県宜野湾市の中央部で住宅や学校などに密接して位置している普天間飛行場の固定化は絶対に避けなければならない、これは政府と沖縄の皆様の共通認識であると考えております。
政府として、一日も早く普天間飛行場の移設・返還を実現するよう尽力しているところ、本日の護岸工事の開始は、多くの人が望んできた同飛行場の全面返還を実現する着実な一歩となるものと確信しております。
防衛省としては、引き続き、昨年末の最高裁判決及び昨年3月の和解の趣旨に従い、関係法令に基づき、住民の生活や自然環境にも最大限配慮して工事を進めてまいります。