梶田叡一・私学審議会会長
学校法人「森友学園」(大阪市)が大阪府に申請していた小学校の設置認可をめぐる問題で、条件付きで「認可適当」と答申した府私学審議会会長の梶田叡一プール学院大学学監(76)が朝日新聞の取材に応じた。梶田氏は「あれだけ虚偽を含む申請は前代未聞」と学園側を強く批判する一方で、「申請方法を新しくするなど、今回を教訓にしたい」と話した。
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この小学校の設置認可をめぐっては2014年10月、学園が設置認可申請を提出。同年12月の私学審では、学園の財務面の不透明さなどから結論が出なかった。「当時は(その後提出した)約7億円よりも低い金額で校舎を建てると言っていた。資金もなくて疑問の声ばかりだった」
だが、翌月の臨時の私学審では、寄付金の状況などの追加報告を条件に「認可適当」の答申が出された。梶田氏は府教育庁に寄付金の入金名簿も調べさせたが、「誰が見ても明らかに違法なことでもない限り、校舎が円満に建つならGOを出すしかなかった」と振り返る。
だが、今年に入り、小学校の建…