兵庫県尼崎市の暴力団事務所で「任俠(にんきょう)団体 山口組」の幹部6人は30日午後、結成の経緯について、異例の記者説明会を開いた。記者からの質問などには応じなかった。幹部の発言要旨は次の通り。
神戸山口組の離脱幹部が集会 新組織結成、組長は置かず
神戸山口組が分裂か 新組織結成の動き、警察が注視
特集:山口組
池田幸治本部長(真鍋組組長)
本日付で「任俠団体 山口組」を結成した。代表は(元神戸山口組幹部の)織田絆誠、私は本部長。
2015年8月27日に発足した神戸山口組の大義に感銘を受け、意義を信じて汗を流させていただいたが、残念ながら大義とは名ばかりの一部の上層部の私利私欲だった。本来の山口組に戻すため、立ち上がるので付いてきてほしいという言葉に感動し、この1年数カ月、我々なりに頑張ってきた。振り返ると、残念の極みだ。「任俠団体 山口組」は神戸山口組が実行できなかった大義を実行する親睦団体にしていく。
名古屋方式(山口組の中核組織である弘道会を中心にした組運営)を否定して、神戸山口組は発足した。名古屋方式の悪政は数々あれど、大きく分けると第1に金銭の吸い上げ、第2に当代(組長)の出身母体のひいき、第3に当代が進言・諫言(かんげん)を一切聞かない。これでは山口組が自滅の道をたどると、真っ向から否定して立ち上がったにもかかわらず、神戸山口組の現実は名古屋方式にも劣る悪政だった。
1年数カ月間続けられた悪政の…