完成した天傑弁当を手にする張本選手(右)と井上さん
本格中華をバスケ会場で召し上がれ――。実家が中華料理店を営むバスケットB1リーグ名古屋ダイヤモンドドルフィンズの張本天傑選手(25)の監修した「天傑弁当」が3日、試合会場の愛知県体育館でお目見えした。張本選手自らが4回試作し、業者が味を再現できるようになるまで2カ月半かかった力作。限定100食で事前予約を受け付けたところ、3時間ほどで売り切れたという。
守備で楽しませる選手 井上雄彦さんが迫る
張本選手は中国生まれ。両親は愛知県みよし市内で中華料理店を開いており、張本選手も小学生時代から厨房(ちゅうぼう)で鍋を振っていた。料理の腕前はプロ級で、自らのインスタグラムで調理中の様子を配信している。人気バスケ漫画「スラムダンク」の作者井上雄彦さん(50)との朝日新聞での対談企画で井上さんが提案した「会場でオリジナル弁当を販売しては?」というアイデアを実現させた。
弁当の中身はエビのマネヨーズソース炒めや蒸し鶏など6品。酢豚のソースに隠し味としてコーラを混ぜるなど、張本選手こだわりの品が並んだ。女性客を意識し、お口直しのガムも付けた。包み紙の表紙には井上さんが描いた張本選手のイラストを施し、裏にはメニューのレシピを印刷。家庭でも張本選手の味を再現できるようになっている。
価格は税込み2千円。それでも…