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収監「スケープゴートの運命背負った」 拓銀最後の頭取

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2018-5-10 16:53:19  点击:  切换到繁體中文

 

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インタビューで記者の質問に答える河谷禎昌さん=2018年4月23日午前、札幌市中央区、白井伸洋撮影


北海道拓殖銀行最後の頭取・河谷禎昌さん


北海道拓殖銀行が経営破綻(はたん)した1997年は、日本の「失われた20年」の分水嶺(ぶんすいれい)だった。拓銀で最後の頭取となった河谷禎昌さんは特別背任罪で実刑判決を受け、1年7カ月を刑務所で過ごした。大手行トップで収監された、唯一の人だ。バブルの生成と崩壊を経験した生き証人は、いま83歳。その教訓を尋ねた。


赤坂料亭での接待「食い飽きた」 言い放った大蔵官僚


客殺到、店内に押し込んだ 20年前、恐慌寸前だった日


――出所から、7年がたちました。いま、何を考えますか。


「2009年12月から服役して、東日本大震災が起きた11年3月は、釧路の刑務所にいました。出所した後、マスコミの取材を断ってきたのは妻の節子が反対したためです。拓銀の破綻前後は昼夜を問わずマスコミが自宅に押しかけて、嫌な思いをしましたから。その妻は昨年5月に亡くなり、いまは独り暮らしです。子どももおりません。銀行を破綻させてしまったことは、申し訳なく思っています。あれから20年が過ぎ、自分にけじめをつけるためにも取材に応じることにしました」


――いまの日本は異次元緩和によるカネ余り現象で、1980年代のバブル経済の再来ではという声もあがっています。


「いまの経済情勢をバブルだとは思いません。というのも、80年代はまさに国全体が踊った時代でした。株、土地、ゴルフ会員権……。個人も企業も、右肩上がりで価格が上がり続ける『神話』を信じて、積極的にカネを借り、モノを買った。会社員の給料や賞与も毎年、増えていましたが、いまはそうではない。日本銀行の超低金利政策で円安ドル高が進み、日銀や年金マネーによる株式購入で株価も上がっていますが、もうかっているのは一部の企業だけ。大半の国民には恩恵がありません。むしろ、財布のひもを締めているのが現実です」


――80年代のバブルが90年代に崩壊した要因は、どこにあったと考えますか。


「あまり指摘されていないので…




 

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