金メダル獲得に沸く高木姉妹の地元、北海道幕別町のパブリックビューイング会場=21日夜、池田敏行撮影
スピードスケート女子団体追い抜きで金メダルを獲得した高木菜那(25)、美帆(23)姉妹の出身地、北海道幕別町では21日夜、300人を超える町民らがパブリックビューイング(PV)会場に集まり、金メダル獲得に抱き合って喜んだ。
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21日夜の決勝では、相手のオランダが一時リードし、会場の人たちが、かたずをのんで見つめる場面も。次第に「頑張れー!」の声が大きくなり、ゴールの瞬間は会場が歓声と拍手に包まれた。
町は人口約2万7千人。北海道の中でも、特にスケートが盛んな十勝地方に位置し、高木姉妹は地元のリンクなどで滑りに磨きをかけてきた。飯田晴義町長は「感動した。金メダルを祝う会を町で開きます」と大喜び。帯広南商業高校時代のスケート部監督、東出俊一さん(61)は「オランダがすごく調子がいいと言われていたが、あの子たちの地力で勝てると信じていた」と話した。
一昨年夏のリオデジャネイロなど五輪3大会に出場した陸上女子短距離の福島千里さん(29)も同町出身。福島さんの父、輝幸さん(64)はPV会場で試合を観戦し「感動した。千里もこの力をもらって頑張ってほしい」と語った。(池田敏行)