大分市の総合病院「大分中村病院」に軽乗用車が突っ込んだ事故で、車はガラス戸を破った後、待合室内を低速で走っていたことが捜査関係者への取材でわかった。大分県警は運転していた同県宇佐市の女性(76)の操作状況を詳しく調べている。
「アクセル踏みすぎた」 病院突っ込んだ車の女性が説明
大分中央署や病院によると、女性の車は2日午前10時40分ごろ、医療機器搬入用のガラス戸を破って待合室に進入。ソファなどを押しのけながら、20メートルほど走った後に停止した。待合室には当時、外来の患者ら100~150人がいた。
女性は病院前に車を止め、車の位置を修正しようと前進した際にガラス戸を突き破ったとみられる。捜査関係者によると、「アクセルを踏みすぎた」と話しているという。一方、ガラス戸を突き破った後は待合室内を低速で走行していたことが新たに判明。車は大きくは破損しておらず、突入後は女性がアクセルやブレーキペダルを強く踏んでいなかった可能性があると県警はみている。
女性は数年前から通院し、2日は薬を処方してもらうために来院していた。
大分中村病院は3日、県警が13人と発表した負傷者の他に5人の軽傷者がいたことを明らかにした。