新人・佐々木の初登板をバットで援護したロッテの井上
ロッテの井上晴哉は言った。「出だしが大事。勝たせたい。試合が近づくにつれて気持ちが強くなった」
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4月6日の日本ハム戦は先制打、勝ち越し打、追加点も井上のバットだった。「(今までの)野球人生ではない」という、3打席連続適時打。ドラフト1位の新人、佐々木千隼投手(桜美林大)のプロ初登板初先発という記念の日は、自らのデビュー戦が重なった。
広島・崇徳高から中央大、日本生命を経て2013年ドラフト5位でロッテに入団した。14年の開幕戦では4番指名打者で先発し、4打数無安打に終わった。「緊張しまくりだった」。出場4試合目で初安打を放ったが、その後は振るわず、5月上旬に2軍に降格した。自身のほろ苦い経験も踏まえ、「良いスタートを切らせてあげたい」と試合で奮い立った。
先輩の思いを知ってか知らずか、佐々木も好投で応えてプロ初勝利を挙げた。今季のチームは佐々木の他に、2年目の平沢が開幕から1軍で遊撃手のレギュラーを争うなど、若手が台頭する。新生ロッテを構成するうえでも27歳の井上も、期待される選手の一人だ。
悪役女子プロレスラーのアジャ・コングさんに似ていることからつけられた愛称は、チームやファンにも浸透している。現在は不振で2軍落ちしているが、いかつい体格とニックネームとは正反対の優しい兄貴分「アジャ」の1軍再昇格を、みんなが待っている。