西武の野上亮磨
(16日、西武3―2ロッテ)
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「新・火曜日の男」、西武の野上が4月22日以来の白星となる3勝目。「状態がよかったので」と直球で押し、6回1失点でチームに4連勝を呼び込んだ。
五回、無死から連続長短打を許して1点失う。だが、全く揺るがなかった。なお無死一塁。左打者のロッテ・平沢に対し、外いっぱいの真っすぐで注文通りに遊ゴロ併殺打に。続く吉田は、フォークで空振り三振。難なく最少失点で切り抜けた。
今季の西武は開幕投手の菊池から、野上、ウルフの順番で投げる「表のローテーション」が好調な一方、「裏ローテ」に当たる火曜日から木曜日までの成績は3勝10敗。先発投手に白星がついたのは、高橋光の1勝だけだった。
そのため、辻監督は野上を火曜日に回す再編を決断。前回登板の6日の楽天戦で3回5失点と打ち込まれたため、再調整の期間をとる意味合いもあった。
その起用に、早々に結果で応えた。登板順を入れ替えるために中9日と間隔が開き、難しい調整を強いられたが、「特に変えたところはない。いい調整ができた」と意に介さず。「カードの頭(1戦目)だったので、絶対に勝ちたかった」と責任感をにじませた。
土肥投手コーチも「開幕のころのように、久々によかった」とにんまり。野上の後釜に入った佐野にも13日に白星がつき、ローテーションの再編は、まずは吉と出た。(松元章)
○中村(西) 五回に2点適時打。「最悪、犠飛で、という感じでいった。打撃の感じはよくないけれど、前の打者がよく塁に出てくれるので」