那覇市議選(定数40、7月2日告示、9日投開票)に、翁長雄志(おながたけし)・沖縄県知事の次男で元会社員の雄治(たけはる)氏(29)が立候補する。16日、朝日新聞の取材に答えた。当選した場合、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画に反対する「オール沖縄」陣営として活動する。
16日に市役所であった立候補予定者説明会に陣営関係者が出席。雄治氏は取材に「父の背中を見て育ち、政治の道に進みたいと考えていた。待機児童問題の解消など子育て世代支援を訴えていきたい」と話した。知事から打診されたわけではなく、立候補の意思を伝えたところ「わかった」と言われたという。
那覇市議会は翁長知事が那覇市長時代、保守系会派を中心に「辺野古反対」を訴える翁長氏を支え、自民と分かれて社民、労組などと合流する「オール沖縄」の出発点になった。翁長知事と対立する自民県連は市議選を「来年の知事選を占う上でも重要な選挙」と位置付け、自公などで過半数奪回を目指している。(山下龍一)