湘南を本拠にする大村奈央。愛用のボードを自転車に積んで練習にやってくる
2020年東京五輪から追加競技として採用されたサーフィンの世界選手権(20~28日、フランス・ビアリッツ)に向け、日本代表(愛称・NAMINORI JAPAN)が16日、成田空港から出発した。女子の第一人者・大村奈央(24)は「結果を出して競技をアピールしたい。メダルを持ち帰りたい」と意気込んだ。勝利のひけつは「海と仲良く」することだという。
日本代表は男子4人、女子2人の6選手を派遣する。中でも大村は2014年の世界選手権で5位に入った実力者だ。サーフィンが五輪競技に決まったこともあり、今大会は世界ツアーを回る強豪の参加が見込まれ、例年よりも激しい戦いが予想される。
日本代表の井本公文アシスタントマネジャーによれば、試合会場のビアリッツの波は「いろいろなところで波が割れる。湘南や千葉に似て、日本人には得意な波」。大村は湘南を本拠に練習し、午後になって千葉の波が良いと分かれば移動して練習に励んできた。
ビアリッツは初めての試合会場だが不安はない。「どんな波が来るのか感覚を研ぎ澄まして、海と会話したい。海と仲良くして、集中したい」。独特の試合への集中力の高め方を語り、最高の演技を誓った。(能田英二)