米海軍が原子力空母ニミッツ艦隊を西太平洋に派遣する。米軍関係者が26日明らかにした。現在、アジア・西太平洋地域にはカールビンソンとロナルド・レーガンが展開中。これに合流するか、カールビンソンと交代するのかは不明だ。大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発を進める北朝鮮を牽制(けんせい)すると同時に、北朝鮮に影響力を持つ中国に圧力をかけて抑止を図る狙いがあるとみられる。
特集:緊迫、北朝鮮情勢
米軍関係者によると、第3艦隊所属のニミッツ艦隊は6月1日に母港のキトサップ海軍基地(ワシントン州)を出港して中東地域に派遣される計画だった。だが、北朝鮮による度重なるミサイル発射などを受け、直前になって約6カ月間、西太平洋に派遣されることになった。
北朝鮮情勢をにらみ、日本海には4月末からカールビンソン艦隊が展開。西太平洋を管轄する第7艦隊(神奈川県横須賀市)所属のロナルド・レーガンも6月中にも合流し、合同演習をする計画だ。ニミッツ艦隊が合流するのか、カールビンソンと交代するのかは明らかになっていないが、ニミッツの派遣は、トランプ政権が引き続き、北朝鮮問題に関して「力による平和」外交を行うという姿勢を見せるものと言える。
ワシントンの軍事筋は「空母が…